累乗(るいじょう)と指数(しすう)をやさしい言葉で、わかりやすく解説!【イメージ中心】【中1数学・正負の数⑥】
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この記事は、
- とにかく、累乗(るいじょう)や指数(しすう)の要点をしりたい!
- 「累乗(るいじょう)や指数(しすう)」を考えるメリットってなに?
- 「負の数の累乗(るいじょう)」って、どう計算するんだっけ?
- かっこ()の中と外にある累乗って、何が違うんだっけ?
そんな方のために、
- 最低限しっておくべき
「累乗(るいじょう)と指数(しすう)」の要点 - 「累乗や指数」を考えるメリット
- 「負の数の累乗」の計算方法
- 「かっこ()の中と外にある累乗」をどう計算すればよいか
について、
なるべくやさしい言葉をつかって、わかりやすく説明していきます!
イメージを大事にし、要点を絞って解説していきますので、
この記事を読むことで、これから先(高校、大学)の数学にも応用できるような、
本質的な理解を得ることができます!
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でも、累乗や指数って、そもそも言葉が難しそうで、
あまり近づきたくないんですよね、、
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ですよね、、私もそうでした、、
でも実は、累乗や指数というのは、
「かけ算」をより便利に、かんたんにするための考え方です。
つまり、本当は、累乗や指数は私たちの味方といえます!
このことを頭にいれると、
累乗と指数に対する抵抗感が、すこし弱まるのではないでしょうか。
ぜひ、この意識をもって、これからの記事を読んでいただけたらと思います!
それでは、始めていきましょう!
累乗(るいじょう)や指数(しすう)ってなに?
さっそくですが、結論からいうと、
累乗(るいじょう)とは、「同じ数」どうしのかけ算のこと
であり、
指数(しすう)とは、「同じ数」を何回かけているか
を表します!
この指数を使うことで、
「同じ数」どうしのかけ算を、かんたんに、まとめて書ける!
というメリットがあります!
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そういわれても、まだよくわからないです、、
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そうですよね、言葉だけだとよくわからないですよね、、
そこでまずは、2の累乗の具体例をみてみましょう!
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上の図の例では、2は、3回かけ算されています。
このかけ算を、指数をつかって書くときは、かけ算の回数である3に注目し、
この3を、「何回もかけ算している数」である2の右上にもっていきます。
これで、指数をつかった書き方の完成です!
以上の手順をまとめると、次のようになります!
- 「同じ数」を何回かけ算しているか(指数)を数える
(図の場合だと、3回) - ①で数えた指数を、
何回もかけ算している数(図の場合では、2)の右上にのせる
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指数を使って、累乗をかきあらわす方法はなんとなくわかりました!
でも、そもそもなぜ、わざわざこんな書き方をするんでしょうか?
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指数をつかって、累乗をかく理由は、
先ほども少し説明したように、
「同じ数」どうしのかけ算を、かんたんに、まとめて書けるから
です!
といっても、まだよく分からないと思いますので、
次の節で、さらに詳しく解説していきます!
指数をつかって、累乗を書くメリットは?
結論としては、この章の冒頭でお話ししたように、
「同じ数」どうしのかけ算を、かんたんに、まとめて書ける!
というのが、指数をつかうメリットです!
このことについて、詳しく解説していきます!
「同じ数どうしのかけ算」である累乗は、
前回の交換法則・結合法則の記事でも出てきましたね。
例えば、
\[ 2 \times 2 \times 2 \]
のようなかけ算です。
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このくらいのかけ算なら、簡単に計算できますね!
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そうですよね。
では、次のようなかけ算ではどうでしょうか?
\[ 2 \times 2 \times 2 \times 2 \times 2 \times 2 \times 2 \times 2 \]
このくらいの数のかけ算になってくると、とても混乱しますし、
そもそも「何回かけ算しているのか」が、すぐにはわからないですよね。
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たしかに、計算しようという気にはならないですね、、
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そこで「同じ数を何回かけているか」を
分かりやすくしてくれるものが指数です!
指数をつかうことで、さきほどのかけ算は、
\[ 2^8 \]
というふうに、とてもシンプルで、短く書くことができます!
それだけではなく、先ほど図で説明したように、
「2を何回かけているか」ということが、ひとめで分かります(この例では8回)。
このように、指数は、
「同じ数を何回かけ算したか」を、わかりやすく書く方法
というわけです。
指数は、「同じ数を何回かけ算したか」
をわかりやすく書く方法
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今のお話で、累乗や指数が、なんとなく分かってきました!
でも、話の中にまだ正の数の累乗や指数しか出てきてませんが、
負の数のとき、累乗や指数はどうなるんでしょうか?
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おっしゃる通り、まだ正の数の累乗や指数しか出てきていないので、負の数のときどうなるか気になりますよね、、
そこで、次から「負の数の累乗や指数をどう扱えばいいか」について解説していきます!
負の数のとき、累乗や指数はどうなる?
さっそく結論からいってしまうと、
負の数のときでも、累乗や指数の意味はおなじ
です!
ただ、正の数のときとは、扱い方が大きく変わってくるので、注意が必要です!
負の数の累乗や指数の考え方で、もっとも重要なポイントは、
指数は、「直前のもの」だけしか、見ることができない
というものです!
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まだ、ぼやっとしていて、まだよくわからないです、、
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そうですよね、、
そこで、具体的に、次の2つの例題をみていきましょう!
- \( -3^2 \)
- \( (-3)^2 \)
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例題1と例題2は同じに見えるんですが、何が違うんでしょうか?
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確かに似ていますが、
実は、とても大きな違いがあります!
その違いを、これからみていきましょう!
【例題1】「かっこ()がないとき」の負の数の累乗
例題1を計算するときのイメージは、以下のようになります!
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先ほどご説明した、
指数は、「直前のもの」だけしか、見ることができない
というポイントから考えると、
3の右上にのっている指数である2は、
「直前のもの」である3しか見えておらず、ー(マイナス)符号は目に入っていません。
そのため、指数である2は、「3が2回かけ算されている」
ということを表しているだけで、
マイナス符号については何も言っていない(マイナス符号は指数の対象外)
ということになります!
よって、指数の形である\( -3^2 \)を、かけ算の形になおすと、
\( -3 \times 3 \)となり、答えは\( -9 \)になります。
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では、例題2の場合は、どうなるでしょうか?
【例題2】「かっこ()があるとき」の負の数の累乗
例題2を計算するときのイメージは、次のようになります!
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/正負の数_累乗_例題2-1024x327.png)
例題1と同様に、
指数は、「直前のもの」だけしか、見ることができない
というポイントから考えると、
今回の場合は、例題1とは違い、指数である2は、
「直前のもの」である()しか見えていません。
そのため、指数である2は、()の中身全体をひとかたまりとして見ることになります!
つまり、この場合、指数である2の対象となるのは、(ー3)全体であり、
例題2は、「(ー3)を2回かけ算している」ということを表しています!
結果として、答えは+9となります。
かっこがあるかどうか(例題1と例題2)では、何が違う?
例題2の結果を、例題1の答えである-9と比べると、
符号が反対になり、答えが違うことがわかります。
答えが違う理由は、例題1と例題2では、
指数がどこまでを見ているか(どこまでが指数の対象か)
が違うからです!
例題1では、指数の直前にある3までが、指数の対象であった一方、
例題2では、かっこ()があるため、指数の対象がー3全体となっているのでした。
このように、負の数の累乗では、かっこ()のつけ方だけで、答えが変わってしまうため、
注意が必要です!
指数の付き方が、かっこ()の中か外かによって、
指数が指数がどこまでを見ているか(どこまでが指数の対象か)
が変わってくるため、注意!
まとめ|最低限しっておくべき累乗や指数の要点
この記事では、
- とにかく、累乗(るいじょう)や指数(しすう)の要点をしりたい!
- 「累乗(るいじょう)や指数(しすう)」を考えるメリットってなに?
- 「負の数の累乗(るいじょう)」って、どう計算するんだっけ?
- かっこ()の中と外にある累乗って、何が違うんだっけ?
について解説しました!
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この記事で、最低限覚えて帰ってほしいことは、次のとおりです!
- 累乗(るいじょう)とは、「同じ数」どうしのかけ算のこと
- 指数(しすう)とは、「同じ数」を何回かけているか
- 指数を使うメリットは、
「同じ数」どうしのかけ算を、かんたんに、まとめて書ける! - 指数は、「直前のもの」だけしか、見ることができない
今回の記事をとおして、
「累乗や指数は、むずかしそう」というイメージが少しは薄らいだのではないでしょうか。
累乗や指数は、これから先(中学2,3年、高校、大学)の数学において、
非常に大切な考え方になりますので、たくさん演習などを積んで、慣れていってください!
この記事が、すこしでも誰かのお役に立てれば幸いです!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
次回の記事では、「四則の混じった計算」について解説します!
今回の記事と同様に、イメージを大切にして、
わかりやすく解説していきますので、ぜひご覧ください!
![どれから先に計算する?「四則の混じった計算(四則演算)」を4つのシンプルなルールでわかりやすく解説!【要点のまとめ】【中1数学・正負の数⑦】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/アイキャッチ_四則-320x180.jpg)
参考文献
この記事を書くにあたっては、以下の書籍も参考にしています。
学校で習う順序とはまったく違うアプローチで、
「本質をおさえて、中学数学を最速で理解する」ことをコンセプトにした本であるため、
「あまり時間はないけど、中学数学の要点だけ抑えて、学び直したい!」
という学生や社会人の方に、非常におすすめです!
正直に言ってしまうと、このブログを見なくても、
この本さえ読めば、中学数学の本質は理解できます、、
ただ、「詳しさ」という意味では、本ブログに分があると思うので、
必要に応じて、参考にしていただけると嬉しいです。
動画をつかった学習
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