【保存版】「正負の数」のまとめ【中1数学・正負の数】
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/08/正負の数のまとめ.png)
この記事では、
- テストのために、とにかく、「正負の数」の要点を知りたい!
- 「正負の数」を最短で復習したい!
という方のために、
最低限しっておくべき「正負の数」の要点
について、まとめます!
この記事を読むことで、
最低限必要な「正負の数」の知識を得ることができるため、
テスト前など、最短で「正負の数」を勉強したいときに最適な内容となっています!
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
内容としては、これまでの記事の復習となります!
それぞれの章に、関連する記事のリンクをはっておきますので、
詳しくはリンク先の記事をご覧ください!
それでは、はじめていきましょう!
そもそも、正負の数とは?
「正負の数」とは?
「正負の数」というのは、
「数の世界」をさらに広げるため、新たに決められた「数」の考え方です!
具体的には、次のような3つのルールで決められています!
- 0よりも大きい数を、正の数とよび、
+(プラス)という記号(符号)をつけて表す
(プラス記号は省略できる)
例. +1, +5, +5.5 (1, 5, 5.5) など - 0よりも小さい数を、負の数とよび、
ー(マイナス)という記号(符号)をつけて表す
(マイナス記号は省略できない)
(例. -1, -5, -5.5 など) - 0は、正の数でも負の数でもない数
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
といっても、これだけではイメージしにくいと思うので、
次に、中学校から使う「数」は、どんなイメージになるのかを、すごろくの例を使って説明していきます!
「正負の数」のイメージ|すごろく
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/03/以前までの数-1024x237.png)
このすごろくでは、小学校までにならった「数」の範囲を表しています。
この図から
小学校までの「数」の範囲を、すごろくで例えると、
スタート(基準点)をゼロとして、
片側の範囲のみ、コマを動かせるすごろく
とみなせる
ということがわかります!
一方、中学校から使う「数」のイメージは、次の図のようになります!
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/03/これからの数-1024x338.png)
この図から、
負の数を、すごろくでイメージすると、
スタート(ゼロ)に対して、反対側(後ろ側)のコマの位置
とみなせる
ということがわかります!
要するに、
小学校までの「数」に対して、0より小さい「数」(負の数)まで考える
というのが、中学校からの「数」の範囲です!
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事や動画を参考にしてみてください!
![「正負の数・絶対値とはなにか」や「負の数のメリット」を、すごろくのイメージで、わかりやすく解説!【中1数学・正負の数①】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/03/正負の数①-320x180.jpg)
「負の数」を使うメリット|2つ
筆者の考える「負の数を使うメリット」は次の2つです!
- 「ある基準よりも小さい数」を表せる
- 「正反対のこと」を表せる
1つ目のメリットの例としては、平均点(基準点)があります!
負の数を使うことで、平均点(基準点)よりも下の点数をあらわすことができます!
2つ目のメリットの例としては、先ほどのすごろくの例があげられます!
負の数を使うことで、後ろ方向に進むこと(正反対のこと)をあらわすことができます!
こちらについても、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください!
![「正負の数・絶対値とはなにか」や「負の数のメリット」を、すごろくのイメージで、わかりやすく解説!【中1数学・正負の数①】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/03/正負の数①-320x180.jpg)
絶対値とは
結論からいうと、
絶対値とは、ゼロ(基準点)から、どれだけ離れているか(ゼロからの距離)
例. +3の絶対値は3、ー3の絶対値は3
のことをいいます!
すごろくの例を使って、イメージすると、次のようになります!
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/06/絶対値-1024x502.png)
正負の数のたし算(加法)
「正負の数のたし算」のやり方
「正負の数のたし算」は、次の方法で、計算することができます!
- 同じ符号どうしのたし算は、
符号を無視して、たし算をおこない、
最後にもとの符号をつける
例.
\( (+2) + (+1) = +3 \)
\( (-1) + (-2) = -3 \) - 違う符号どうしのたし算は、
それぞれの数の差を計算し、
大きかった数の方の符号をつける
例.
\( (-1) + (+2) = +1 \)
\( (+2) + (-1) = +1 \)
以上の2つのルールを使うことで、
「正負の数のたし算」であれば、どんな問題でも計算することができます!
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/05/necchusyou_face_boy2.png)
でも、なぜ、このルールで計算できるのでしょうか?
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
それについては、以下の記事において、
すごろくのイメージを使って詳しく解説していますので、
ぜひ参考にしてみてください!
また、具体的な例題についても解説しています!
![正負の数のたし算(加法)を「すごろくのイメージ」と「最低限理解すべき4つの例題」でわかりやすく解説!【中1数学・正負の数②】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/03/正負の数②-320x180.jpg)
正負の数のひき算(減法)
「正負の数のひき算」の3つの要点
最低限覚えてほしい「正負の数のひき算」の要点は、次の3つです!
- 「正の数を引くこと」は、
「負の数を足すこと」とおなじ
(正の数のひき算は、負の数のたし算とみなせる)
例.
\( (+2) – (+1) = (+2) + (-1) = +1 \) - 「負の数を引くこと」は、
「正の数を足すこと」とおなじ
(負の数にもう1つマイナス符号がつくと、正の数になる)
例.
\( (+2) – (-1) = (+2) +1 = +3 \)
1つ目の要点
まず1つ目については、
「正の数を引く計算」は、小学校でやった「ひき算」と同じ
くらいに理解してもらえれば、簡単に計算できると思います!
2つ目の要点
次に2つ目については、かっこ()の中にも書いてありますが、
負の数にもう1つマイナス符号がつくと、正の数になる
ことを覚えておけば、機械的に計算できます!
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/05/necchusyou_face_boy2.png)
すみません、やはり、
「なぜ、そのように計算できるのか」のイメージがつきません、、
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
そうですよね、、
それについては、以下の記事でくわしく説明していますので、
ぜひ参考にしてみてください!
![【正負の数のひき算(減法)】すべてのひき算は、たし算とみなせる?2つの要点を「すごろくのイメージ」でわかりやすく解説!【中1数学・正負の数③】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/正負の数③-320x180.jpg)
正負の数のかけ算・わり算
「正負の数のかけ算・わり算」の重要ポイント
「正負の数のかけ算・わり算」において、重要となるポイントは、以下の通りです!
わり算は、逆数をつかうことで、かけ算に書きなおせる
例. \( 2 \div 2 = 2 \times \frac{1}{2} \)
つまり、すべての「わり算」は、「かけ算」に書き換えられるということです!
こうすることで、
「わり算のときは、符号ってどうなるんだっけ?」
ということを悩まずに、
「かけ算の計算ルール」のみを使って、わり算の答えを求めることができます!
それでは次に、「正負のかけ算・わり算の計算ルール」を見ていきましょう!
「正負の数のかけ算(乗法)・わり算(除法)」の2つの計算ルール
「わり算は、逆数をつかうことで、かけ算に書きなおせる」
というポイントを使うことで、
かけ算・わり算の計算ルールは、以下のように、シンプルにまとめることができます!
- わり算は、逆数をつかって、かけ算にかきかえる
- かけ算では、
まず符号を無視して(絶対値どうしで)かけ算をおこない、
その答えに、以下のルールを守って、符号をつける
- (プラス)×(プラス)のときは、プラス符号をつける
例. \( (+1)\times(+2) = +2 \) - (プラス)×(マイナス)のときは、マイナス符号をつける
例. \( (+1)\times(-2) = -2 \) - (マイナス)×(マイナス)のときは、プラス符号をつける
例. \( (-1)\times(-2) = +2 \)
- (プラス)×(プラス)のときは、プラス符号をつける
このルールを使うことで、
「正負の数のかけ算(乗法)・わり算(除法)」は、どんな問題でも計算できます!
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/05/necchusyou_face_boy2.png)
すみません、これだけだと、
どう計算すればいいかのイメージがつかないです、、
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
そうですよね、、
それについては、以下の記事で
交換法則・結合法則
交換法則・結合法則とは?|ひとことで解説!
「交換法則・結合法則とは何か」をひとことでまとめると、次のようになります!
「2つの数のかけ算」では、かける順番を交換してもOK!
例. \( (+1)\times(-2) = (-2)\times(+1) \)
「3つ以上の数のかけ算」では、どこからかけ算をしてもOK!
例.
\( \{(+3) \times (+2)\} \times(+5) \)
\(= (+3) \times \{(+2) \times(+5)\} \)
※\( \{\} \) は、先に計算をおこなう部分をあらわす
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/05/necchusyou_face_boy2.png)
なるほど、、
言葉の中身は分かりましたが、
このような法則を考えるメリットって何かあるんでしょうか?
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
もちろんあります!
交換法則・結合法則のメリットについては、
以下の記事でくわしく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!
![「交換法則・結合法則」をやさしく簡単に解説!3個以上のかけ算についても説明!【難しい言葉ゼロ】【中1数学・正負の数⑤】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/アイキャッチ_交換結合-320x180.jpg)
また、この交換法則・結合法則をつかうことで、
「3つ以上の数のかけ算」も計算することができます!
「3つ以上の数のかけ算」をどう計算するかについては、次の節で説明します!
「3つ以上の数のかけ算」の計算ルール
「3つ以上の数のかけ算」の計算ルールは、次のようになります!
- まず、符号を無視して、かけ算をおこなう
- つぎに、以下のルールを守って、答えの符号をきめる
- マイナス符号の数が偶数なら、答えの符号はプラス
例. (マイナス)×(プラス)×(マイナス)=(プラス)
\( (-1)\times(+2)\times (-2) = +4 \)
- マイナス符号の数が奇数なら、答えの符号はマイナス
例. (マイナス)×(マイナス)×(マイナス)=(マイナス)
\( (-1)\times(-2)\times (-2) = -4 \)
- マイナス符号の数が偶数なら、答えの符号はプラス
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/05/necchusyou_face_boy2.png)
ルールはわかりましたが、
なぜ、答えの符号は、マイナス符号の数で決まるのでしょうか?
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
その理由は、
「交換法則」と「結合法則」を使うと、かんたんに理解できます!
詳しくは、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください!
![「交換法則・結合法則」をやさしく簡単に解説!3個以上のかけ算についても説明!【難しい言葉ゼロ】【中1数学・正負の数⑤】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/アイキャッチ_交換結合-320x180.jpg)
累乗(るいじょう)と指数(しすう)
累乗(るいじょう)や指数(しすう)ってなに?
結論からいうと、
累乗(るいじょう)とは、「同じ数」どうしのかけ算のこと
であり、
指数(しすう)とは、「同じ数」を何回かけているか
を表します!
イメージをつかむため、2の累乗の具体例を考えると、次の図のようになります!
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/正負の数_累乗-1-1024x452.png)
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/05/necchusyou_face_boy2.png)
指数や累乗について、なんとなくわかりました!
でも、そもそもなぜ、わざわざこんな書き方をするんでしょうか?
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
指数をつかって、累乗をかく理由は、
「同じ数」どうしのかけ算を、かんたんに、まとめて書けるから
です!
詳しくは、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!
![累乗(るいじょう)と指数(しすう)をやさしい言葉で、わかりやすく解説!【イメージ中心】【中1数学・正負の数⑥】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/アイキャッチ_累乗-320x180.jpg)
負の数のとき、累乗や指数はどうなる?
結論からいってしまうと、
負の数のときでも、累乗や指数の意味はおなじ
です!
ただ、正の数のときとは、扱い方が大きく変わってくるので、注意が必要です!
負の数の累乗や指数の考え方で、もっとも重要なポイントは、
指数は、「直前のもの」だけしか、見ることができない
というものです!
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/05/necchusyou_face_boy2.png)
まだ、ぼやっとしていて、まだよくわからないです、、
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
そうですよね、、
そこで、具体的に、次の2つの例題をみていきましょう!
【例題1】「かっこ()がないとき」の負の数の累乗
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/正負の数_累乗_例題1-1024x344.png)
例題1の場合、指数(2)は、直前のもの(3)しか見えないため、
3だけが2回かけ算されることになります!
【例題2】「かっこ()があるとき」の負の数の累乗
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/正負の数_累乗_例題2-1024x327.png)
例題2の場合、指数(2)は「直前のもの」であるかっこ()の中身全体をみています。
そのため、(ー3)全体が2回かけ算されることになります!
これらの例題については、以下の記事でもくわしく解説していますので、
ぜひご覧ください!
![累乗(るいじょう)と指数(しすう)をやさしい言葉で、わかりやすく解説!【イメージ中心】【中1数学・正負の数⑥】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/アイキャッチ_累乗-320x180.jpg)
四則の混じった計算
そもそも、四則(しそく)ってなに?
結論からいうと、
「四則」とは、たし算、ひき算、かけ算、わり算の4つ
のことをいいます!
どれも、この記事で解説してきたものばかりですね。
ただ、この四則が混ざった計算では、計算の優先順位に気を付ける必要があります!
そこで、その計算の優先順位について、次の節で解説していきます!
四則の中で、どれから先に計算すればいい?
結論から言うと、「四則が混じった計算(四則演算)」は、次の順番で計算していきます!
- かっこ()の中
- 累乗(かけ算)
- かけ算・わり算
- たし算・ひき算
![](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/05/necchusyou_face_boy2.png)
すごくシンプルですね!
でもこれだけだと、実際の計算のイメージがつかめないです、、
![リチャード](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/job_senesi-e1680432044285.png)
そうですよね、、
実際の計算例については、以下の記事でくわしく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!
![どれから先に計算する?「四則の混じった計算(四則演算)」を4つのシンプルなルールでわかりやすく解説!【要点のまとめ】【中1数学・正負の数⑦】](https://chadodai.com/wp-content/uploads/2023/04/アイキャッチ_四則-320x180.jpg)
参考文献
この記事を書くにあたっては、以下の書籍も参考にしています。
学校で習う順序とはまったく違うアプローチで、
「本質をおさえて、中学数学を最速で理解する」ことをコンセプトにした本であるため、
「あまり時間はないけど、中学数学の要点だけ抑えて、学び直したい!」
という学生や社会人の方に、非常におすすめです!
正直に言ってしまうと、このブログを見なくても、
この本さえ読めば、中学数学の本質は理解できます、、
ただ、「詳しさ」という意味では、本ブログに分があると思うので、
必要に応じて、参考にしていただけると嬉しいです。
動画をつかった学習
また、ブログや書籍だけでなく、動画をつかった学習もオススメです!
その理由は、次の通りです!
- 「目」と「耳」を使って学習ができるため、定着しやすいから
- 勉強のペースメーカーとなってくれるから
- 「ながら勉強」ができるから
動画をつかった学習の中でもオススメは、「スタディサプリ」です。
筆者も学生時代に使っていましたが、月額2,178円で利用できるため、
塾と比較すると、とても経済的です!
14日間は無料で利用できるため、気になる方は試してみるといいかもしれません。↓