どれから先に計算する?「四則の混じった計算(四則演算)」を4つのシンプルなルールでわかりやすく解説!【要点のまとめ】【中1数学・正負の数⑦】
この記事は、
- 「そもそも、四則ってなんだっけ?」
- 「四則って、どれから先に計算するんだっけ?」
- 「四則が混じったときの、具体的な計算例をしりたい!」
という方のために、
- そもそも四則とはなにか
- 「四則の混じった計算」の優先順位(順番)
- 「四則の混じった計算」の具体的な計算例
について、なるべくやさしい言葉で、わかりやすく解説していきます!
最低限知ってほしいことにしぼって説明していきますので、この記事を読むことで、
今後(高校、大学)の数学にも応用できるような本質的な理解を、最短で得られます!
でも、「四則」って言葉が難しくて、あまり勉強する気にならないんですよね、、
たしかに、ちょっと難しい響きがありますね、、
でも、「四則」って、意味さえ知ってしまえば、
皆さんにとっては非常になじみのあるものですよ!
それでは、まずは「そもそも、四則とはなにか」ということから解説していきます!
そもそも、四則(しそく)ってなに?
結論からいうと、
「四則」とは、たし算、ひき算、かけ算、わり算の4つ
のことをいいます!
あれ、これって全部もうすでに勉強してきたものですね!
この4つのことだったら、大丈夫な気がします!
おっしゃる通り、どれもすでに学習してきたものです!
この4つの基本的な計算のことを、かっこつけて、「四則」と呼んでいるだけにすぎません。
ほんとうに、これだけです。
もし、「ちょっと自信ないな、、」という方がいたら、ぜひ次の記事を参考にしてみてください!
ただ、ここで問題となってくるのは、
これら4つの計算が混じったときに、どれから先に計算すればいいのか
ということです。
そこで、次に「これら4つの計算(四則)の中で、どれから先に計算すればいいのか」について説明していきます!
四則の中で、どれから先に計算すればいい?
結論から言うと、「四則が混じった計算(四則演算)」では、次の順番で計算していきます!
- かっこ()の中
- 累乗(かけ算)
- かけ算・わり算
- たし算・ひき算
あ、これだけなんですね、、
思っていたより、すごくシンプルです!
でも、これだけだと、まだ実際の計算のイメージがわかないです、、
とてもシンプルですよね!
では、実際の計算のイメージをつかむために、これから3つの例題をみてきましょう!
「四則の混じった計算」の3つの例題
- \( 3 +2 \times 5 \)
- \( (3 +2) \times 5 \)
- \( (3 +2^2 ) \times 5 \)
例題1から例題3にかけて、少しずつ難易度が上がっていく問題になっています。
では、まず例題1からみていきましょう!
【例題1】たし算とかけ算があるときの四則演算
\( 3 +2 \times 5 \)
まず例題1は、たし算とかけ算の混ざった計算です!
例題1は「たし算とかけ算では、どちらが先か」という、とても単純な問題です!
では、たし算とかけ算では、
どちらを先に計算すればよいでしょうか?
かけ算です!
この問題なら簡単ですね!
その通りです!
たし算よりも、かけ算が優先となるので、
例題1では、\(2\times5\)を先に計算することになります!
では、「かっこ()があると、どうなるのか」というのが次の例題2です!
【例題2】かっこ()があるときの四則演算
\( (3 +2) \times 5 \)
例題2は、例題1にかっこ()を加えてみた問題です!
では、「かっこ()の中身」と「かけ算」では、どちらを先に計算すればよいでしょうか?
さきほどの「四則演算の優先順位」から考えると、
かっこ()の中身でしょうか?
その通りです!
かっこ()があるときは、かっこ()の中の計算が最優先となるため、
かっこの中身から優先的に計算することになります!
よって、例題2では、\(3+2\)から先に計算するので、例題1とは答えが全く変わってきます!
かっこ()があるときは、かっこ()の中の計算が最優先!
では、「累乗が、計算に入ると、どうなるのか」という問題が、次の例題3です!
【例題3】累乗もあるときの四則演算
\( (3 +2^2) \times 5 \)
例題3は、例題2に累乗を加えてみた問題です!
どんどん複雑になってきて、どこから先に計算すればいいのか、わからなくなってきました、、
たしかに、複雑ですよね、、
でも、どんな複雑な計算のときも、「四則演算の優先順位」を守って計算すれば大丈夫です!
今回の場合も、例題2と同様に、まず「かっこ()の中身」を最優先で計算します!
ただ、例題3の場合、かっこ()の中にも、
「たし算」と「累乗(かけ算)」の2種類の演算があるため、
かっこ()の中においても、さらに優先順位を考える必要があります!
では、かっこ()の中の「たし算」と「累乗(かけ算)」では、
どちらを先に計算すればよいでしょうか?
この場合も、「四則演算の優先順位」を守ればいいんですよね?
そしたら、「累乗(かけ算)」です!
その通りです!
この場合では、たし算よりも累乗の方が優先度が高いので、
累乗から先に計算することになります!
つまり、例題3の場合、最初に計算するのは、
「かっこ()の中」にある「2の累乗」ということになります!
その後も、かっこの中の「たし算」を優先的に計算し、
最後に5の「かけ算」を行います!
まとめ|最低限しっておくべき要点
この記事では、
- そもそも四則とはなにか
- 「四則の混じった計算(四則演算)」の、計算の優先順位(順番)
- 「四則の混じった計算(四則演算)」の、具体的な計算例
について、解説しました!
「四則の混じった計算(四則演算)」の計算の優先順位(順番)は、次の通りでした!
- かっこ()の中
- 累乗(かけ算)
- かけ算・わり算
- たし算・ひき算
今回の記事では、最低限これだけ覚えて帰ってもらえれば大丈夫です!
ルール自体は、とてもシンプルでわかりやすいので、
これだけなら余裕で覚えられます!
よかったです!
ただ、今回の例題で扱った問題は、とても基礎的な問題です。
これから先は、さらに複雑に、四則が混じった数式がでてきます。
しかし、今回ご紹介したルールを使えば、どんなに複雑そうな数式でも必ず計算できます!
ぜひ、一歩ずつ、四則の混じった計算に慣れていってください!
この記事が、どなたかのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回からは、「文字式」について解説していきます!
「なぜ、数学で文字式を使うのか」
といった疑問から、一歩ずつ丁寧に説明していきますので、
ぜひご覧ください!
参考文献
この記事を書くにあたっては、以下の書籍も参考にしています。
学校で習う順序とはまったく違うアプローチで、
「本質をおさえて、中学数学を最速で理解する」ことをコンセプトにした本であるため、
「あまり時間はないけど、中学数学の要点だけ抑えて、学び直したい!」
という学生や社会人の方に、非常におすすめです!
正直に言ってしまうと、このブログを見なくても、
この本さえ読めば、中学数学の本質は理解できます、、
ただ、「詳しさ」という意味では、本ブログに分があると思うので、
必要に応じて、参考にしていただけると嬉しいです。
動画をつかった学習
また、ブログや書籍だけでなく、動画をつかった学習もオススメです!
その理由は、次の通りです!
- 「目」と「耳」を使って学習ができるため、定着しやすいから
- 勉強のペースメーカーとなってくれるから
- 「ながら勉強」ができるから
動画をつかった学習の中でもオススメは、「スタディサプリ」です。
筆者も学生時代に使っていましたが、月額2,178円で利用できるため、
塾と比較すると、とても経済的です!
14日間は無料で利用できるため、気になる方は試してみるといいかもしれません。↓