【正負の数のひき算(減法)】すべてのひき算は、たし算とみなせる?2つの要点を「すごろくのイメージ」でわかりやすく解説!【中1数学・正負の数③】
この記事では、
- 「正負の数のひき算」の復習のために、要点をしりたい!
- 「正負の数のひき算」を学校でならったけど、
「なぜそうなるのか」のイメージがよくわからない、、
という方のために、
- 最低限しっておくべき
「正負の数のひき算」の2つの要点 - 最低でも理解すべき2つの例題
- 「正負の数のひき算」の
本質を理解するためのイメージ
について、すごろくのイメージを使って、わかりやすく解説していきます!
イメージを使うことで、本質が理解しやすくなるため、
この記事を読むことで、
「正負の数のひき算(減法)」に関するどんな問題にも通用する基礎を
身に着けることができます!
それでは、始めていきましょう!
この記事の内容は、動画でも公開しています!
「文字よりも、動画の方が理解しやすい!」という方は、ぜひご覧ください!
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「正負の数のひき算」の2つの要点
さっそく、要点を教えてください!
すみません、要点を紹介したいのはやまやまなのですが、
少し抽象的でわかりずらいので、
まず、今回の記事をとおして、何をしたいのか(目標)をお伝えします!
それは、
すべての「ひき算」を、「たし算」へ変換したい
ということです!
言い換えると、
なるべくひき算を考えずに、たし算だけしたい!
ということになります!
それをふまえた上で、「正負の数のひき算」の要点2つは、以下となります。
といっても、まだよくわからないですよね。
そこで、次の節では、
「最低でも理解すべき2つの例題」と「すごろくのイメージ」を使って、
「正負の数のひき算」の要点について、くわしく解説していきます!
「最低でも理解すべき2つの例題」を、すごろくのイメージで解説!
この節では、次の2つの例題を解説していきます。
実は、この2つの例題は、
「正負の数のひき算(減法)」に現れる問題のパターンをすべて含んだものになっています。
つまり、この2つの例題を理解すれば、「正負の数のひき算」はバッチリというわけです!
それでは、1つずつ見ていきましょう!
【例題1】正の数をひく
\( (+2) – (+1) = +1 \)
【例題1】「正の数をひくこと」は、「負の数をたすこと」と同じ
前回の「正負の数のたし算(加法)」の記事を読んだ方の中には、
「この例題みたことある!」と思った方もいらっしゃると思います。
実は「正負の数のたし算」の記事における例題3の
\[ (+2) + (-1) = +1 \]
という計算と、今回の例題1でやっていることは、本質的に全くおなじです。
なぜなら、前回の「正負の数のたし算」の記事でお話しした、
「正の数をひくことは、負の数をたすことと同じ」という重要な考え方が、
この例題1にもあてはまるからです。
例をあげると、
「テストの点数が+5点落ちた」と、「テストの点数がー5点上がった」
は、結局は同じことを言っていますよね。
(ー5点上がったとは、言わないですかね、、)
「正の数を引くこと」は、
「負の数を足すこと」とおなじ
つまり、例題1の計算をくわしくみると、
というふうに考えることができます。
すみません、やはりまだ、
「正の数を引くこと」は、「負の数を足すこと」とおなじ
という考え方のイメージがつかめないです、、
では、すごろくの例をつかって、イメージしてみましょう!
例題1のイメージ|すごろくの例
まず、すごろくの例では、現在地を、車のコマで表しています。
さらに、重要なポイントとして、
引き算は、車を後ろ方向へ下げる(バックする)ことだと考えることができます。
(一方で、たし算は、コマを前進させることでしたね。)
- 現在地を、車のコマであらわす
- ひき算は、車を後ろ方向へ下げる(バックする)こと
以上のポイントを頭にいれたうえで、
例題1を、すごろくの例でイメージすると、次のようになります。
「ひき算される数」は、+2です。
(バックする)
正の数である+1のひき算が行われます。
(+2)ー(+1)のひき算の結果、+1になりました。
今回の
\( (+2) – (+1) = +1 \)
という例題1のイメージはつかめました!
ただ、今回の例題1と、
「正負の数のたし算(加法)」の記事の例題3でやった
\( (+2) + (-1) = +1 \)
という数式は、本当に本質的には同じなんでしょうか?
すごろくのイメージでは、どちらも全然違うように見えるのですが、、
どちらの場合でも、やっていることは、本質的には同じです!
なぜなら、どちらのすごろくでも、
車の進む方向も、最後に到達するマス(答え)も同じだからです。
ただ、車に対する操作が真逆なので、
全然違うように見えてしまうわけです。
さらに具体的に説明していきましょう!
今回の例題1のすごろく例(正の数のひき算)では、
「車を前に向けて、後ろに下がる」ことで、
結果的に後ろ方向に進み、+1マスに到着しました。
一方、前回の「正負の数のたし算(加法)」の記事の例題3のすごろく例(負の数のたし算)では、
「車を後ろに向けて、前に進む」ことで、
結果的に後ろ方向に進み、+1マスに到着しました。
結局、どちらの場合も、同じ方向に進み、同じ場所に到着していますよね。
つまり、まとめると、
両者のすごろく上での違いは、
「車を前に向けて、後ろに下がる」か
「車を後ろに向けて、前に進む」か
の違いであり、
進む方向と到着する場所は同じ
ということになります。
実は、この違いは、冒頭で紹介したポイントである、
「正の数を引く」か、「負の数を足す」か
に対応していることもわかります。
この場合も、両者は本質的に同じでしたよね。
説明が長くなりましたが、要するに言いたいことは、
「正の数を引くこと」は、
「負の数を足すこと」とおなじ
だということです。
では、次に例題2をとおして、
「負の数をひく」とどうなるのかを見ていきましょう!
【例題2】負の数をひく
\( (+2) – (-1) = (+2) +1 = +3 \)
【例題2】負の数に、もう1つマイナス符号がつくと、正の数になる
「負の数をひく」という計算には、今回はじめて出会ったと思いますので、
「どう計算したらいいんだろう、、」と、少しこまりますよね。
でも計算のルールさえ分かってしまえば、悩むことなく簡単に計算できるようになります。
その計算のルールとは、
負の数に、もう1つー(マイナス符号)がつくと、正の数になる
例. \( – (-1) = +1 \)
というものです!
「負の数に、もう1つー(マイナス符号)がつくと、正の数になる」は、言い換えると、
「負の数をひくこと」は、
「正の数をたすこと」と同じである
とも言えます!
このルールを使うと、例題2は、次のように計算できます。
ちょっと待ってください!
どうして、「負の数をひくこと」が、「正の数をたすこと」と同じになるんですか?
ぜんぜん、イメージがわかないです、、
すみません、いきなり言われてもよくわからないですよね。
次の節で、すごろくのイメージを使って詳しく解説していきます!
例題2のイメージ|すごろくの例
まず、すごろくの例では、現在地を、車のコマで表しています。
さらに、引き算は、車を後ろ方向へ下げる(バックする)ことだと考えることができます。
- 現在地を、車のコマであらわす
- ひき算は、車を後ろ方向へ下げる(バックする)こと
さらに、正負の数1回目の記事で解説したように、
負の数は、正の数に対して、正反対の性質をもつため、
「負の数をひく」ときは、「正の数をひく」とき(後ろにバック)とは真逆のことをする
ことになります!
つまり、「負の数をひく」ときは、車のコマは、前進することになります!
以上のことをあたまに入れたうえで、次のすごろくのイメージをみてみましょう!
このイメージを使うと、例題2は次のステップで考えることができます!
「たし算される数」は、+2です。
車を反対向きにする
「負の数をひく」ときは、
「正の数をひく」ときと反対方向に、ひき算をすることになります。
+1マスぶん、後ろにバックする
最初の位置(+2)に対して、
負の数ー(ー1)のひき算が行われます。
車を反対向きにしたまま、後ろにバックしているため、
結果として、車は、+1マス分、前方向に進みます
(+2)ー(ー1)のひき算の結果、+3になりました。
以上のステップをまとめると、次のようになります。
- スタートは(+2)であるため、
車はまず(+2)マスにいる - 「ひく数」にー(マイナス符号)が付いているため、
(「ひく数」が負の数であるため)
車を反対向きにする - 反対向きのまま、
車を(+1)マス後ろにバックする
(負の数(ー1)のひき算を行う) - 結果として、
車は+1マス前に進み、
+3マスに到達する
これが、すごろくの例をつかった、「負の数のひき算」のイメージです。
重要なことは、
「負の数をひく」ときには、
「正の数をひく」のときとは真逆のことをしている
ということです。
その結果、
「正の数をひく」場合では、
結果的に車は後ろ(マイナス方向)へ進み、
一方、
「負の数をひく」場合では、
結果的に車は前(プラス方向)へ進む
ことになります。
ここで、「正の数をたす」場合、車は前(プラス方向)へ進むことを思い出すと、
「負の数をひく」場合と、「正の数をたす」場合では、
どちらも前(プラス方向)へ進むという点で、結果は同じですよね。
これが、冒頭でご説明したポイントの
「正の数をひくこと」は、
「負の数をたすこと」とおなじ
であることのイメージです。
この例をとおして、
「なぜ、負の数をひくと、正の数をたすことになるのか」のイメージを
なんとなくつかんでもらえたら嬉しいです!
まとめ|すべての「ひき算」は、「たし算」とみなせる
例題1と例題2をとおして、
- 「正の数を引くこと」は、
「負の数を足すこと」とおなじ - 「負の数を引くこと」は、
「正の数を足すこと」とおなじ
ということを説明しました。
このことから、
どちらのひき算の場合でも、けっきょく、たし算とみなせることに気づくと思います。
冒頭でも述べたとおり、例題1と例題2が「正負の数のひき算」のパターンの全てです。
つまり、「正負の数のひき算」は、全て「正負の数のたし算」とみなせるということです。
正負の数のひき算は、
すべて正負の数のたし算とみなせる
このポイントのメリットは、
そもそも「ひき算」というものを考えなくてよい点にあります。
なぜなら、このポイントを頭にいれると、
数式をみる度に「これってたし算だっけ?ひき算だっけ?」と悩まなくてすむからです。
これから、すべての「ひき算」が、「たし算」に見えるようになってくるくらい、
負の数のあつかいに慣れていきましょう!
それについては、次回の記事で解説していきますので、
お楽しみに!
なお、この記事を書くにあたっては、以下の書籍も参考にしています。
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「あまり時間はないけど、中学数学の要点だけ抑えて、学び直したい!」
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この本さえ読めば、中学数学の本質は理解できます、、
ただ、「詳しさ」という点では、本ブログに分があると思うので、
必要に応じて、参考にしていただけると嬉しいです。
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